図面に慣れていない一般的な顧客・・・例えば、家具とか洋服とか巷にある寸法はcm(センチメートル)が普通なのに、なぜ建築は、mm(ミリメートル)なの??という方に、いかにスムーズにこれから建てる(または、リフォームする)建物を理解してもらえるか?
図面では分かりにくい事を、施工例を見ながら考える-今回はキッチン編です。
キッチンは、欧米では”Heart of the home”と呼ばれる、「家の心臓部分」です。
間取り上での位置取りはもちろん、収納や使い勝手、機能性などなど、予算も含め、計画・検討に一番時間をかける方が多いことと思います。
システムキッチンメーカーや、オーダーキッチン業者が図面やパースを制作してくれるので、それを見ながら実際に使用した時のシミュレーションを行ったりするわけですが、この場合は、どうしても『単体でのイメージ』に。ある程度は、メーカーやキッチン業者も現場の要素を盛り込んでくれますが、トータルでの空間性を確認するには難しいですよね。
設計サイドで、最初からトータルにまとめてある場合でも、実用性を考慮し、施主の要望により計画が変更になりやすい箇所でもあります。LDKがオープンエリアな空間である昨今、リビングからの見え方が美しいかどうか?から、プラスチックゴミが捨てやすいか?という使用動線まで、確認すべき情報が大量にある場所です。
では、施主も納得&ご満足!されたであろう、キッチン編の実際の施工例をご紹介しましょう!
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出典:株式会社サンプロ
無垢の木のフローリング、キッチンの立ち上がり腰壁、奥の収納扉の木目が美しいキッチン&ダイニングですね。
この3つの要素の木目方向が揃っているところ(そしてダイニングテーブルも!)天井まである大きな収納扉がほとんど枠なくすっきりと収まっているところ、カウンターの出のバランス、など、美しさの中に使い勝手の良い雰囲気が感じられます。
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出典:株式会社アクトリー/一級建築士事務所アクトリー AccTree
オールステンレスの無機質でプロスタイルを感じさせるキッチンと、木のフローリング&テーブルが絶妙なコントラスト。
敢えて目立たせる様にした収納扉と、チェアのブラックカラーがアクセントに。マンションのリフォームでは、ポイントの「梁」もキッチンとダイニングがちょうど良く分けられ、ペンダント照明をつけず、すっきりとした天井になっていますね。
キッチンは、製作日数もそこそこかかるので、ある程度早い段階で、決定・発注する必要があります。
が、実際に使い始めてから、
「オープンキッチンにしたのはいいけど、色々丸見えすぎたかも・・・」
「収納増やしすぎて、逆に圧迫感が・・・」
「ゴミ箱置き場は考えてたけど、捨てる時の動線、ちょっとイマイチだったかも」
この様な事はできるだけ避けたい!ところ。
ダイニングや廊下などから入る時の動線はどうか?タイルの大きさと壁のボリュームはどうか?見せたくない物が、角度を変えたら見えたりしないか?レンジフードはワンサイズ小さめでもいいかも??全部フローリングにせず、見えないところは一部だけタイルにした方がメンテナンスいいかな?キッチン側から見ると、リビングのあそこに窓つけたら、空が見えそう。
などなど、2Dの図面では分かりにくいところをネットモケイで確かめられます。パースとして、印刷された「静止画」で見るのではなく、動きながら見ている状況再現が可能。
簡単に、「完成予定の建物そのもの」の空間の奥行き感や素材感をイメージすることができます。
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詳しくは、こちらから→ネットモケイ
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E-mail: info@superworks-inc.com
Phone: 086-201-0810
担当: 岩城
Editor: M.Y